可能性の塊、ラルーチのプレー!
Yasser Larouci
— LFC Transfer Room (@LFCTransferRoom) July 11, 2019
How good was this man at Left-back today? pic.twitter.com/A5hHaPmcvU
◼️注目のLSB、ラルーチ!
◼️ラルーチの起用によって戦術の幅が広がる!
◼️そのプレーにあのLSBがちらつく?
さて、Twitterでお話した通り、今回はプレシーズンで活躍中のLSBラルーチを紹介します!
先日のセビージャでの負傷は大丈夫なのでしょうか・・・?
強めの打撲という報道が一応出ているようなので骨に異常は無かったみたいですが、プレシーズンはもう難しい様です。
とは言え全治数週間との記載もあるので、カップ戦での出場に期待したいと思います。
さて、そんなラルーチ。
今回、彼をピックアップしたのは何も負傷したからではありません。
非常に面白いプレーを見せていたからです。
先に言っておきますが、技術的な部分はロバートソンや同じく若手のLSBルイスと比べても・・・特にキック精度などは劣るかもしれません。
しかし、ラルーチは彼らに無いモノを持ち合わせていました。
そして、それはレッズの攻撃において、多大な影響を与えるモノです。
今回はこのラルーチの攻撃についてお話していきましょう!
ラルーチの長所をざっくりと挙げてみます。
●持ち運ぶドリブル
●相手の意表を突くプレー
●インナーラップの意識
「持ち運ぶドリブル」というのは人をかわすドリブルではなく、人にとられないドリブルです。
細かいタッチを駆使して進んでいくプレーですね。
ちなみにレッズだと
・かわすドリブル・・・マネ、サラー
でしょうかね。
ラルーチは後者である、「持ち運ぶドリブル」に該当します。
そして、ロバートソンやルイス、ミルナーもドリブルが持ち味のタイプでは無いので、1つ特徴が生まれます。
次に「相手の意表を突くプレー」ですね。
彼のハイライト、特にプレシーズンのセビージャ戦を見ていると、そのメンタルがチラホラと見えてきます。
相手のサイドに流れてクロスを上げると思いきや、あえて狭いパスコースにショートパスを通したり、相手の意表を突くターンなども頻繁にしていましたしね。
ターン自体も結構するどいので相手のプレスもかわせたりします。
この余裕を持った相手の意表を突くプレーは彼の持ち味ですね。
ドルトムント戦は完全にビビってプレーしていたので、あまり参考になりませんでしたが笑
そして、「インナーラップの意識」の意識ですね。
ここが、他のLSBとは違う、彼の最大の特徴と言えるでしょう。
ここからは図を使って説明していきましょう!
彼の最大の特徴であるインナーラップ。
しかも、彼の場合は細かく持ち運ぶドリブルという武器もあるので、相手ゾーンのシビアな部分まで攻めることができます。
これの最大の利点は相手のディフェンスラインを崩すことができるという点です。
こういったドリブルは相手の注目を集め易いですからね。
それに合わせて他のプレーヤーが中でフリーランをするものなら、ディフェンスラインがガタガタに崩れることでしょう。
それこそ大外からのサラーの飛び出しなんて、少なくとも一瞬は見失ってしまうでしょうね。
でも、サラーにとってはその一瞬で十分です。
次にオーバーラップの図になりますが、
図の説明に書いた通り、ロバートソンが最も得意としているプレーです。
ただ、ラルーチがこのプレーをすると、
相手はインナーラップのイメージが残っている為、中を絞り外を空けがちになります。
ロバートソンはシビアなタイミングでも正確なクロスを出せますが、比較的足技の劣るラルーチはインナーラップと組み合わせることで、余裕を持ったオーバーラップが出来るようになります。
いかがだったでしょうか?
正直、私はプレシーズンになるまでラルーチのプレーなんて知りもしませんでした。
しかしプレシーズン初戦、トランメア戦の彼を見て衝撃が走りました。
「マルセロ」がいる・・・!!!
あの、レアルマドリードLSBのマルセロです。
インナーラップを駆使して、自分をフィニッシュに置くプレー。
細かく持ち運ぶドリブル。
相手の意表を突く柔軟なプレー。
そして、セビージャ戦のプレーを見たときに確信に変わりました。
彼はレッズのマルセロになれる・・・!
今の技術なんて関係無い!
彼を育てることによってレッズの戦術の幅は爆発的に広がる!
そう思った矢先の、あの負傷でした・・・
本当に残念でしたし、相手には怒りがこみ上げましたし、何よりラルーチが心配でした。
それでも思ってたより軽症で本当に良かったです。
今シーズンはカップ戦で彼の勇姿を見届けることにしましょう!
将来のレッズを背負う、可能性の塊を!