ララーナ、戦術スタイル19-20 後編
Harder. Better. Faster. Stronger. 🦁🦁🦁 pic.twitter.com/sDunenwouy
— Adam Lallana (@officialAL20) 2017年6月9日
■新たなポジション「アンカー」
■1列下げた場所で求められる動きは?
■活きる唯一無二の特性!
前回に続き、今回もララーナについて記載します!
前回はコチラ
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プレシーズンに衝撃のアンカーデビューをしたララーナ。
まさかの起用に各方面でざわついていましたが、個人的にはこの起用には「アリ」だと思っています。
では、この起用について私なりの見解を書こうかと思います。
【アンカーとしてのプレー」
このアンカー起用について私なりの結論を言いますと、
●コンパクトな試合でのディフェンス
●ハイプレスへの攻略
上記の2点において活躍できるのではと思っています。
一応、図を介して解説していきましょう。
【ディフェンス時】
彼にディフェンス時において求められるのは、
コンパクトな試合の際、相手へのプレスとスペースを潰すプレーです。
彼にはファビーニョの様な1対1の強さは求められませんが、
プレスの速さや高い運動量、そして敏捷性があります。
現在、レッズのアンカーはファビーニョとヘンダーソン、そしてたまにワイナルドゥムやミルナーが担うことが多いのですが、
ワイナルドゥムやミルナーはあくまでスクランブル対応とした場合、基本的にはファビーニョとヘンダーソンが中心となると思います。
彼ら2名はどちらかと言うと大型のプレーヤーであり、フィジカルコンタクトや空中戦に強みがあるものの、
小回りの利くプレーは期待できません。
そこでララーナの様なプレーヤーが活きてきます。
他チームで言えば、レスターやチェルシー加入当初のカンテのイメージでしょうか。
彼も高い運動量と素早いプレス、そしてスペース潰しからカウンターの起点として多大な貢献をしてきました。
それをララーナであれば、ボール奪取後の起点としても、
元々厳しいプレッシャーの中で戦ってきたので、活躍することができるでしょう。
【オフェンス時】
オフェンス時において彼に求められるのは、
3列目での間受けプレーです。
近年のPLにおいて、ショートカウンターというのは非常にポピュラーな戦術となりました。
ビッグ6はもちろん、レスターやエバートン、クリスタルパレスを代表とした中位チームも高いレベルで行使してきます。
彼らはハイプレスで中盤やサイドをボール奪取ゾーンとします。
・・・その中でもアンカーのゾーンは非常に厳しいゾーンになっています。
その対策の1つとしてアンカーをCB間にポジショニングさせ、パスの出し手を増やすことでビルドアップ強化を図ってきましたが、
相手がディフェンスラインを組んでしまうと、どうしても行き詰まるシーンがありました。
やはり、ハイプレスの中でも中側から崩さないと打開はできません。
その様なシーンではポジショニングや素早く前を向くプレー、そして高い配給力が必要となります。
ララーナであれば上記の要素をしっかり満たしてくれますね!
彼であれば、その運動量を活かした3列目からの飛び出しも期待できるかもしれません。
中盤のポジションチェンジからサイドや前線に飛び出す多彩さを作ることができれば、
より相手のゾーンを崩すことができることでしょう!
ミルナーも適正があるのですが、
最近の彼は試合の流れを変える役割を担っていますので、ララーナがちょうど良いと思います。
他のチームで言えば、バイエルンミュンヘンのチアゴ・アルカンタラのイメージでしょうか。
CLでは彼を捕まえるのを非常に苦労しましたね・・・
いかがだったでしょうか?
要するにララーナのアンカー起用で私が期待しているのは「カンテとチアゴの様なプレー」なのです。
これが実現できれば、ララーナは近年のハイプレスサッカーに対しての「切り札」になるかもしれません。
ケガをきっかけとして不遇なシーズンを過ごしてきたララーナ。
ですが、このアンカー起用をきっかけとして彼が不死鳥のごとく復活することが私は楽しみで仕方ありません。