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liverpoolの戦術や長めの雑記ネタを中心としたブログです。1記事3~5分くらいの文章になりますので、お手すきの際にどうぞ♪

FSG×KOPの復活劇 ~フェンウェイスポーツが求める価値の最大化2~

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FSG



■FSG×KOPの復活劇その2!
どん底の負債額から世界記録の利益額をたたき出す!
■3つの販売戦力とは!?



前回の記事はコチラ。
www.liverliverliver.com




FSGの介入によって劇的な復活を遂げたのは何も戦力だけではありません。
2010年には売却騒動にまでになっていたクラブが財政面でも大きな復活を遂げたのです。

当時はリーマン・ショックなどの影響でジョージ・ジレットとトム・ヒックス両名をオーナーに担いでいたレッズは多大なダメージを受けた様です。



その時の負債が約2億3700万ポンド

2010年当時の記事では6月末までに負債を支払わなければならない場合、破産の可能性があった様で、
主力の放出はほぼ絶対という情報までありました・・・


そういった背景もあり、
レッズの資産価値は当時のビッグ4の中で最低価格。
・・・もしかしたら他の中堅クラブと同じかもっと低かったかもしれませんね。


そこで目を付けたのがFSG。
安く買うことができ、そしてこの古豪のクラブに伸びしろを感じたのかもしれません。


ヒックス、ジレットの両人による反発に遭い裁判にもつれながらも、
FSGの前身である、NESV(ニューイングランド・スポーツ・ベンチャーズ)によって約3億ポンドで買収されました。


そして、オーナーがFSGに入れ替わってからは3つの販売戦略を打ち出し、クラブの復活・強化を図りました。

その戦略とは
■ブランドアクティベーション
■デジタル
■エンゲージメント

この3つになります。

1つ目のブランドアクティベーションとは、
リバプールを使って、クライアントのブランドストーリーを伝える」

例えばyoutube動画の広告は興味無いとスキップする人は多いと思いますが、
そこにレッズのゴールシーンなどを入れて機会損失を防ぐ、その上でクライアントの商品・サービスなどのストーリーを明確に伝える。

・・・これはレッズファンは見ちゃいますよね笑


ファン以外でもスポーツの劇的なシーンなどは顧客の興味をキャッチアップできるので、レッズの販売戦略は非常に効果的ですよね。


2つ目はデジタル

昨今はテレビのマーケットよりデジタルの市場が急速に成長しており、レッズもデジタルの市場で販売戦略を図るというもの。
しかしながら、レッズの弱みとしてデジタル方面が弱いという弱点がありました。

SNSのフォロワーでもビッグ6の中では後発であり、あのマンU相手だと半分程度と大きく離されています。


しかし、逆を言えばまだ伸びしろがあるということ。

レッズはTwitterの市場などで積極的にサービスやイベントを行っている様です。


3つ目はエンゲージメント

これはつまり「顧客との関係」
・・・これは次回の記事にて更新しましょう。


レッズは以上の3つの販売戦略を軸としスポンサー収入、放送収入、SNSのフォロワー数、マッチデー収入の拡大してきました。

結果としては17-18シーズン決算において、売り上げは4億5500万ポンド(約640億円)、利益額は1億600万ポンド(約150億円)を叩き出しました。


これによってレッズは世界記録の利益額を出すことに成功しました。


そうなると、この利益を活かしてクラブはチームの強化を図れます。
クロップ体制後、約1億9000万ポンド(約268億円)近くが投資され、さらにトレーニング施設に5000万ポンド(約70億円)ほどの投資が行われているそうです。

・・・この数字も一時的なモノでしょうから、この先もレッズが利益を出しつつけて行く限り、チーム強化の投資も積極的に行われることでしょう。


こういった面からも、オーナーがFSGになったことにより、
レッズがクラブ運営という視点でも復活を遂げたと言っても過言ではないでしょう。