リバブールFCが好きな人、ちょっとおいでよ

liverpoolの戦術や長めの雑記ネタを中心としたブログです。1記事3~5分くらいの文章になりますので、お手すきの際にどうぞ♪

EUFAスーパーカップ チェルシー戦 フィードバック



■激戦、EUFAスーパーカップ
■延長戦の末、レッズが今季初栄冠!
■その激戦をフィードバック!



まずはレッズおめでとうございます!
PK戦の末、何とかトロフィーを掲げることができたレッズ。
チェルシーも下馬評以上の実力を発揮した為、
思った以上に苦戦しましたが、勝利を収めることができました。


さて、そんなチェルシー戦。
まずはデータから振り返ってみましょう!


それでは、どうぞ!


★データ

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スターティングイレブン

リバプールチェルシー
●得点:2-2 PK:5-4  リバプール勝利!
●シュート数:21ー20
●枠内シュート数:11-6
●ボール支配率:53%-47%
●パス数:697-632
●パス成功率:82%ー81%
●ファウル数:10-12
イエローカード:2-1
●レッドカード:0-0
オフサイド:2-10
コーナーキック:8-7


例のごとく、予想スタメンを大きく外してしまいました笑


予想スタメンはコチラ。
www.liverliverliver.com



サウサンプトンがあれど、このチェルシー戦に全力をつぎ込むかと思いきや、
若干のローテーションを組んできましたね。


ゴメスのRSBはバークリーやプリシッチ対策だとしても、
CFマネは明らかにフィルミーノの温存でした。


もしかしたら、クロップもチェルシーの出来を見てローテーションを組んできたのかもしれませんが、
ランパードがまさかのプレシーズンやマンU戦で散々取り組んできたスタメンを崩し、サッリ時代のメンツを中心にスタメンを組んできたのが誤算でした・・・


細かなショートパスと中盤(特にカンテや中盤に降りてきたペドロなど)のドリブルにより、
レッズのプレスをかわされて中盤を制圧できませんでしたね。

後半はフィルミーノの交代によってアンカーにもプレスが利くようになりましたが、
チェルシーもそれに合わせて、ショートカウンタースタイルに切り替えましたね。

中盤とサイドにボールの取りどころを設定して、マイボールにしたらとにかくDF裏か逆サイドに展開していました。


これに関してはコンディション的な部分と後述するディフェンスラインの頻繁なパスミスから対応しきれず、
絶えず劣勢を強いられてしまいました。


クロップ自身もコンディションの回復は9月ごろと言っていた様に、まだプレシーズンのハードワークの疲れが抜け切れていないのでしょう。


そういった意味ではレッズにとって悪条件が重なってしまった試合でもありました。




★評価

アドリアン

「救世主・エイドリアン!」


エイドリアンはクロップが彼の名前をもじったギャグです笑

アリソンほどのキック精度は無く、彼ならば通っていたであろうパスが通らなかったシーンは歯がゆさを感じましたが、
それ以上にアドリアンのセービングに救われました!

今季のレッズは補強について色々言われていますが、
アドリアンの補強は前回のノリッジ戦とこのチェルシー戦で当たりだったと言わざるを得ないでしょう!


PKサドンデスの際に何か言われていますが、それでレッズ贔屓と言うのはナンセンスです。
後半にVARすらチャレンジさせてもらえなかった、よくわかんないPKありましたし笑



●ゴメス

「守備で貢献も、攻撃での貢献は微妙」


守備時はSBながらもチェルシーの2列目の攻撃に反応してCBのポジションまで絞ってクリアするなど、
持ち前の守備センスとスピードを活かした守りをしてくれました。

ノリッジ戦に引き続き、守備に関しては多大な貢献をしてくれています。


ただ、攻撃時においては前半は高いポジションをとれない、
後半は高いポジションをとっても相手の脅威となるプレーができないなど、課題が見つかりました。

アーノルドがヤバすぎので影に潜んでしまってますが、ゴメスもキック精度は悪くはないですし、
チャレンジすることでスローインまで持ち込むことができれば、得意のロングスローのチャンスも増えます。


SBとしての攻撃は今後の課題ですね。



マティプ

「守備はさすが。縦パスは0点」


もしレッズが負け、戦犯をあげるサイトがあればきっとマティプがそれに該当してしまうでしょう・・・

守備に関しては全く問題ありません。
むしろ窮地を救ってくれたシーンもあります。

ただ、それ以上にパスミスが多すぎる。
チャレンジした結果のミスであればまだしも、やってはいけない場面でのパスミスが多すぎました。


結果、チェルシーショートカウンターを何度も受けてしまい、何度もピンチを招いてしまいました・・・


レッズが後手になってしまった要因のひとつになってしまったかもしれません。



●ダイク

「安定した攻守貢献」


今回たまたまパスの調子が悪かったマティプに対してダイクは攻守において安定していましたね。
間受けへの詰めや空中戦、ビルドアップはもちろん、裏を狙ったチェルシーFWとの勝負も1度も負けることなく守りきりました。

セットプレーでの得点はあくまで付随的要素なので、取れればラッキー位なモノですので問題なし。
それに脅威にはなっていましたので、結果低めのクロスなどが効果的に作用していました。
後半セットプレーでのワイナルドゥム→サラー、こぼれ球のダイクのシュートは惜しかったですからね。


安定して高いクオリティーを出してくれるのは本当に助かりますね。



●ロバートソン

「見えた新たな可能性」


いつもであればもっと広大なスペースを走り、クロスを上げていましたが、
今回はチェルシーがサイドを、特に左サイドを封鎖していた為にスペースが狭く、攻撃において走り回る印象が少なかったですね。

チェルシーの攻撃は右サイド、レッズにとっての左サイドで細かいパスワークでの崩しをするために、
人が密集するのでスペースがかなり狭くなります。
後半のチェルシーは特にその傾向がありましたので、結果ロバートソンも思った以上に攻撃での貢献ができませんでした。


・・・ただ、後半で彼がアンカー脇のポジションでボールを受けた時に新しい可能性を感じました。
イメージ的にはペップ・バイエルンや現マンチェスターシティがやっている偽SBのポジショニングでしたね。


昨シーズンから、ロバートソンは前半に多大な貢献をするものの、後半失速してしまう事が多かったので、
この「偽SB」との組み合わせで体力温存するという組み合わせは非常に良いかもしれません。



ファビーニョ

「よく走り切った!!」


ファビーニョに限った事ではないですが、今回の中盤はプレシーズン序盤から帯同しているプレーヤーばかりですので、
ハードワークの影響がモロに出ています。

コミュニティー・シールドノリッジ戦の様に単発の試合であればその影響はあまりありませんが、
ノリッジ戦後にトルコまで遠征し、そして延長までの試合となるとそのコンディションにモロに影響してきます。


ファビーニョもその一人でしたが、前後半とアンカーとしてのプレーだけでなく、
敵陣の右ハーフスペースへ走りこんだりとパス以外の攻撃で大きく貢献してくれました。

ただ、後半の終盤で完全に失速してしまった為、
いつもならプレスをかけなければいけない場面でもプレスできなかったせいでピンチを招いてしまいました。


もう、完全な電池切れだったんだと思います。


なのにその後の延長戦も走り切り、PKまで決めた時は早朝なのに「よくやった!」と叫んでしまいました笑



ヘンダーソン

「見せてくれた偉大なキャプテンの背中」


ファビーニョ同様、コンディションが万全ではない中でよく走り切ってくれました!
その上で攻守において大きく貢献。

前半はサラーが右サイドに開き、右ハーフスペースに走りこむヘンダーソンにパスを供給してクロスを繰り出し、
後半はよりセンターの部分でシュートを打つ場面も。

彼は味方を活かすプレーが強いので、シュートの意識が低いですが、
もっと打ってもよかったかもしれませんね。


しかし、延長戦で体力がキツイ中、出足が遅れてしまいながらも必死でプレスを繰り出す姿勢は、
レッズのキャプテンとして偉大な背中を見せてくれました!



ミルナー

「気の利いた、抜群のポジショニング」


気が付けば彼がSBにポジショニングすることで組み立てるビルドアップがメインになってきましたね。
そういえばCB間にファビーニョが入るシーンが減った気がします。

彼がSBにポジショニングすることでロバートソンのポジションを上げることに繋がりますし、
CBを開くことでの中央の守備力減少のリスクを低減することもできるので、今のレッズにはこれが合っているかもしれませんね。

守備へのリスクヘッジも早いので、パスミスで左サイドを狙われた時のカバーの速さなどはとても助かります。

ただ、彼もプレシーズン序盤からハードワークしていたプレーヤーの1人。
後半は失速し、戦術的な部分からもワイナルドゥムと交代しました。



●サラー

「いつものプレーにパスでの展開も!」


得意のスピードを活かした個人での打開以外でのパスも目立ったこの試合。
ヘンダーソンやフィルミーノへのパスによる崩しは「ドリブラー/ストライカー・サラー」そのものをフェイントに使った良いプレーだと思います。

これができると右の崩しがより強力になるでしょう!

明日のサウサンプトン戦は全体的なローテーションが予想されますが、私はサラーだけは変えないと思っています。
そのエースが醸し出す存在感を駆使したプレーで是非引っ張ってほしいですね!



●マネ

「後半からは縦横無尽のプレー」


前半はフィルミーノの代役としてCFとしてプレーしたものの、
チェンバレンが左サイドで苦戦してしまっていた+失点を取り返す為の縦の推進力が必要になったという2つの点から、
後半はLWGとしてプレー。

フィルミーノとの息の合ったプレーから縦のスピードあるプレーやフィルミーノとのポジションチェンジ、
右ハーフスペースに出没したりと縦横無尽に躍動。
結果的に2得点の大活躍でした!

サウサンプトン戦も期待したい所ですが、復帰してすぐという状況でコンディション的にはどうでしょうか・・・
直近のサウサンプトン戦が苦戦していただけに出場してくれるとありがたいのですが。



チェンバレン

「印象的なパスはあれど・・・」


サラーの決定機を作ったパスを演出したりと印象的なプレーもありましたが、全体的には消えていたイメージ。
縦のプレーもさることながら間受けを狙ったプレーを求められたと思いますが、
サイドはベテラン・アスピリクエタ、間受けはスペース潰しのエキスパート・カンテにやられてしまった印象です。

もし失点がなければ様子見で後半も使われていたかもしれませんが、
前半の失点でより縦への攻撃力が求められたた事と前線と中盤のリンクマンが必要となった為、フィルミーノとチェンジ。

サウサンプトン戦ではローテーション的に中盤での出場ですかね。
期待しています!



●フィルミーノ MVP

「レッズの攻撃を劇的に進化!」


彼が出場したことによってレッズの前線が劇的な進化を遂げました!

ひとつは頻繁なマネとのポジションチェンジによる前線の流動化。
もうひとつはサラーやマネなどの最前線のプレーヤーと中盤・ディフェンスラインとの間を取り持つリンクマンとして活躍!

カンテが影響を及ぼさないゾーンまで下がって前線にパスをするシーンが見えたり、
中央で常にフリーのゾーンを狙って動くプレーは前半のレッズに一番足りないモノでした。

プレスバックも効いていましたね。
チェルシーは露骨に嫌がり、サイドからの攻めに切り替えていました。



●ワイナルドゥム

「より攻撃的な中盤に!」


中盤・ディフェンスラインで潤滑油の様に動いていたミルナーですが、
後半になるにつれて動きの質の低下やより攻撃的な中盤の動きが求められたために交代で出場。

カンテの大活躍もあり、より前でのプレーが必要となった状況での彼の存在は非常に助かりますね!

持ち前の運動量を活かしてLSBやアンカーに降りてのビルドアップや、フィルミーノ同様前線とのリンクマンとして活躍。
ただ、延長戦まで行くとさすがに失速してましたね笑



●アーノルド

「緊急スクランブル発進!」


対プリシッチやバークリー、パルミエリ対策でゴメスがRSBとしてスタメン起用されていましたが、
LSBロバートソンの疲労による、彼の裏を狙われるシーンが増えた為に、ゴメスをLSBにしてアーノルドをRSBとしてスクランブル発進しました。

延長戦までもつれ込む雰囲気もあった上に、全体の運動量も落ちてきたので、
時間稼ぎもかねて後半終了まぎわに出場しました。

ただ、チェルシーの方が全体的に疲労が少なかったので延長戦は攻められるシーンが多く、
守備にまわる機会が多かったですかね。



●オリギ

「左サイドで仕掛けるが・・・」


延長戦後半までいけばチェルシー側も単純に疲労がたまるハズ。
そうなってくるとオリギの突破力がシンプルに効果的になります。

実際、彼の左サイドからの突破は効いていましたね。

ただ、いくらオリギでも彼1人では打開することはできず、クロスなど仕掛けていましたが決定打にはなりませんでした・・・




★ピックアップ・プレー

さて、今回のピックアップ・プレーはコチラです!

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後半49分のプレー


フィルミーノの視線と体の向きを駆使したフェイントです!
レッズのプレーヤーのほとんどがこういった相手を欺くプレーが少ないので、フィルミーノのこういったプレーがより彼の希少性を出しますね。

チェルシーを完全に欺いたこのプレーが今回のピックアップ・プレーです!




いかがだったでしょうか?

今季初めてのトロフィーとなりましたUEFAスーパーカップですが、もうすぐそこにPL第2節が近づいてきています。
次節のサウサンプトン戦、昨年は苦戦したクラブなだけに注目が集まる一戦となりそうです!


それでは、また!