ララーナ、戦術スタイル19ー20 前編
Good luck to the England team at the Euros this summer. #Lionesses pic.twitter.com/QTuXnWK9g5
— Adam Lallana (@officialAL20) July 18, 2017
■繊細×アグレッシブ!
■ララーナのプレースタイルをおさらい!
■19-20シーズンにおける彼の戦い方は?
アダム・ララーナ。
2014年にレッズに加入。
イングランド人らしくない繊細な技術とそのルックスを持ち、かつ泥臭くアグレッシブなプレーをするギャップから、
男女共に人気の高いプレーヤーです。
16-17シーズンにはフィルミーノ、マネ、コウチーニョと彼から織りなす「ファンタスティック4」の一員として多大な活躍をしました。
しかしながら、ここ最近は負傷をきっかけに新戦力の台頭などから出場機会は徐々に減少。
18-19シーズン終了直後には古巣のサウサンプトン復帰説まで出ました。
今シーズンは数試合は出たものの、やはりケガでほとんどピッチに出れませんでしたね・・・
しかし、その数試合で持ち前のアグレッシブなディフェンスを見ることができたので、まだまだ可能性を感じることができました!
さて、そんなララーナ。
プレシーズンにおいて面白いポジションでのプレーをしていました。
そのポジションとは「アンカー」。
全く予想だにしなかったポジションだったのですが、ララーナの特性を見直すと「なるほど!」と思いました。
それでは、今回はこのララーナについてピックアップしていきましょう!
【プレースタイル】
ララーナのプレースタイルの特徴を箇条書きにしてまとめてみましょう。
●精度の高い両足
●高い運動量
●早いターン
●ポジショニング
・・・特筆すべきは上記の4点でしょうか。
この4点を活かすポジションとしてよく2列目の起用がされていました。
では2列目のポジションでどの様にプレーしていたかをおさらいしましょう。
図の様にディフェンスラインの中間にポジショニングし、
パスを受けたら素早くターンしてパスをさばき、同時に2列目からの飛び出しを狙う。
いわゆる「間受け」を軸としたプレーですね。
レッズの中でも彼ほどスムーズに間受けができるプレーヤーは2列目だといないでしょう。
考えられ得る中ではシャキリくらいでしょうか?
・・・少なくともヘンダーソンやワイナルドゥム、ミルナーの様なBox To Boxプレーヤー、もしくはケイタやチェンバレンの様なドリブラーでは役割が少し違います。
このプレーは相手が自陣に引きこもった際に効果的なプレーになります。
間受けをしたララーナにプレスをかけるとサイドや相手のディフェンス最終ラインにゆがみが生じますからね。
他のクラブだとメッシやマンCのシルバ、ユベントスのディバラやドルトムント時代の全盛期の香川がよくやっていましたね。
一方でその特殊なポジショニングから、本来のポジションを空けてしまう為にカウンターでそのスペースを使われると危険だったりするのですが、
ララーナの場合はその高い運動量とスピードから自力でスペースを埋めることができました。
まさに間受けというプレーにおいて適任とも呼べるプレーヤーだったのです。
・・・が、久しぶりに試合に出たララーナを見たらパスさばきの判断が遅れ、間受けで崩すことがほとんどできませんでした。
あえて試合をあげるとしたらPLウエストハム後半戦ですね。
結局69分でシャキリと交代をしています。
まぁ交代したシャキリも間受けのプレーが上手くいかず、試合自体も引き分けに終わってしまったのですが・・・
そして、そのプレーは現在フィルミーノやマネがやっています。
無論、前線のプレーヤーがそれを担うとその分パスの出し先が減ってしまうのですが、
中盤のスペースを空けることも無いので、現在のレッズにおいてはこれが重宝されています。
シャキリはまだWGとしてプレーできるので、まだ活用方法があったのですが、
ララーナに関してはこの間受けが必要なくなると、Box To Boxのプレーというレッズにおいて一番厳しいポジション争いをしなければなりません。
私個人としては、フィルミーノの代役としての起用はアリと考えていたのですが、
それだけだとフィルミーノがよっぽどコンディションを落とさない限り出場はできません。
そんな限定的な出場はララーナ自身が納得いかなかったのでしょう。
そこで「アンカー」という別の選択肢がプレシーズンから出てきました。
さて、次回はアンカーのポジションにおいてララーナに求められうるであろうプレーを語りましょう!
それでは、また!