5分で分かる、ファイナンシャル・フェア・プレーの説明!
■FFPって何?
■どうすればFFP違反になるの?
■FFP違反したクラブ
マンチェスター・シティに何があったのでしょうか?
ことの発端はUEFA(欧州サッカー連盟)がマンチェスター・シティに対し、
FFP(ファイナンシャル・フェアプレー)の規約に反する可能性があると示唆。
そして、抵触の有無を調べる為に同クラブの調査開始を発表したとのこと。
これによってFFPを違反していた場合、最悪CLの出場を剥奪される恐れがあるとのニュースです。
へぇ~
マンチェスター・シティがCLに出れなくなるんですか・・・
・・・・・
・・・ところでFFPって何?
そんな方、きっと私だけでは無いハズ笑
今回、私の勉強も含めてですが、
このブログでFFPについて簡単に説明してみたいと思います。
それでは、どうぞ!
FFPって何?
FFP(ファイナンシャル・フェア・プレー)とは、
あのプラティニさんが提唱して2014年にスタートしたUEFA加盟クラブ限定のルールです。
ざっくり言いますと、移籍金やプレーヤーやスタッフの給料などの支出が、
スタジアムチケット代やユニフォーム販売費、大会賞金やスポンサー代などの収益を上回ってはいけないというルールです。
ただ、これにはユース育成費用やスタジアムの修理・拡張代の支出は含まれません。
あくまで「サッカークラブとしての本質」以外の支出を制限して欲しいという内容ですね。
FFPってどうすれば違反になるの?
言うまでも無く、上記の収益に対して支出が上回ったらアウトです。
ただ、「借金なんて、すぐ返せる訳ないじゃないか!」というクラブの為にUEFAは救済措置を設けました。
それは、過去3年間の合算で判断されるというモノ。
そして一定の条件のもと、借金をしているクラブはある程度の赤字までは許容されるというモノ。
・・・一定の条件のもとです。
それは下記になります。
◯14/15シーズンは4500万ユーロ
◯17/18シーズンは3000万ユーロ
◯18/19シーズンには赤字ゼロ
この様な感じになります。
そして、これを超えた赤字を計上すると罰則対象になります。
その罰則とは、CLやELの登録人数の制限
・・・そして出場権の剥奪等があります。
FFP違反をしたクラブ
2014年にスタートしたこのルールですが、
すでに、いくつかのクラブは基準に引っかかり、制裁を受けている様です。
そのクラブをいくつか紹介しましょう。
◯パリ・サンジェルマン
⇒2014年に罰則/罰金処分とCL登録人数の制限
◯ACミラン
⇒2018年に罰則/EL出場権の剥奪
◯インテル
⇒2015年に罰則/主力選手の半強制的な放出
◯ASローマ
⇒2015年に罰則/主力選手の半強制的な放出
◯パナシナイコス
⇒2018年に罰則/UEFA主催大会の出場権を3年間剥奪
◯マンチェスター・シティ
⇒2014年に罰則/罰金処分とCL登録人数の制限
・・・これはまだ氷山の一角とのことです。
しかしながら、マンチェスター・シティは過去に1回、制裁を受けているのですね。
今回の迂回融資の件で再び調査の対象になった場合は、初めての2回目の制裁となるのでしょう。
そうなった場合の制裁は、きっと罰金処分やCL登録人数の制限だけでは済まないかもしれない。
CL出場権の剥奪だって十分にあり得るというのが今回の件の全貌みたいですね。
いかがだったでしょうか?
本来、企業として健全なのは利益体質になっていることです。
しかし、リーグ制覇やチャンピオンズリーグの優勝から入る莫大な賞金を目指して、
そして、その大会から生まれるヒーローに対するユニフォーム代などの利益を狙い、クラブは赤字を踏み倒してでも補強に走ります。
実はFFPに引っかかるクラブは所謂強豪クラブが多いのです。
クラブの優勝へのプレッシャー、ファンの期待など、様々な要素が絡み合い、
結果として赤字でもクラブ強化に走るのです。
リバプールは現在、世界有数の利益体質のサッカークラブなので縁の無い話かもしれませんが、
今後、何が起こるかなんて誰もわかりません。
知っておくと、よりサッカーの理解が深まる情報かもしれませんね。
それでは、また!